Salesforceは、クラウドコンピューティング市場におけるシェア、営業・サポート・マーケティングのソリューションともに全世界No.1を誇る、業界最大のシェアサービスです。クラウド型のビジネスアプリケーションを提供しています。

Salesforceは、クラウド上で顧客管理・営業管理などを行うことができます。クラウド型のため、面倒なサーバー構築などの作業は不要です。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも通常のWebサイトと同じ感覚で使用できます。

ソフトウェアをWeb上でサービスとして提供する「SaaS(Software as a Service)」型のアプリケーションです。従来はソフトウェアをパッケージ製品としてPCにインストールするタイプが主流でしたが、SaaS型はユーザーが必要な機能だけを選択して利用可能です。選択した機能や利用状況に応じて料金を支払うので、企業はコストやリスクを最小限に抑えられます。必要のない機能を省いて操作性や処理性能の低下を防ぎ、ビジネスの変化に対応して柔軟に機能を拡張していくことができます。

SaaSの利便性をさらに高めるものとして、「PaaS(Platform as a Service)」によるアプリケーション開発を実現させた「Force.com」があります。PaaSとは、アプリケーション開発のプラットフォーム(ソフトウェアを稼働させるOSや開発環境)をWeb上でサービスとして提供する方法です。Force.comを使えば、開発に必要なデータベース、UIの定義、外部連携の統合機能などがネットワーク上に用意されているため、工数のかかる開発環境の構築作業が必要なくなり、アプリケーション開発に専念できます。

Salesforceは、各企業が必要な機能だけを選択できる従量課金性のサービスなので、業種や事業規模を問わず利用可能です。実際に、Salesforceを採用している企業の3分の2以上は中小企業で、小規模な事業者でも活用できるサービスといえます。

Salesforceの製品

Salesforceにはビジネス運営に役立つ多くの製品があります。

●営業

顧客情報や商談内容の管理によって、営業力や受注率のアップをサポートします。見込み客管理の機能では、広告のクリックから実際に成約されるまでのプロセスをトラッキングできるため、見込み客の開拓、売り上げアップに役立つでしょう。ビジネス状況のレポート作成、売上予測を表示し、分析結果をスピーディーに共有することができます。

●サービス

問い合わせ管理や顧客情報の確認などを一つの画面上で操作でき、顧客からの問い合わせに素早く対応します。公開知識ベースやFAQの構築など、ナレッジマネージメントの機能によって、顧客向けのセルフサービスを提供します。コールセンターの顧客対応やフィールド作業などを一元管理するプラットフォームにより、顧客満足度や作業効率のアップが可能です。

●マーケティング

マーケティングクラウド機能によって、チャネルやデバイスのデータを一元化し、顧客理解を深めます。マーケティングクラウドの対象は、メール、モバイル、ソーシャルメディア、Web広告などです。ソーシャルキャンペーンの管理や、一括メール配信など、顧客とのコミュニケーションをサポートする機能を利用できます。

●コミュニティ

コミュニティクラウド機能によって、ビジネスを統合し、コミュニティのデータを共有できます。ユーザーのニーズやブランディングを反映し、コミュニティをカスタマイズ・強化します。また、コミュニティ内でメンバーを評価して、その証としてバッジを表示することができるので、コミュニティの活性化にもつながります。

●分析

リアルタイムのレポートやダッシュボード(データ一覧表やグラフ)にアクセスし、必要な情報を収集・分析することができます。Salesforce全体のデータに基づいた分析結果から、次のアクションがスピーディーに提案されるため、すぐに実行することができます。実行できるアクションはSalesforceの中にあらかじめ組み込まれており、タスクの作成や履歴の更新なども可能です。

●アプリケーション

Salesforceの開発プラットフォームを使えば最先端のモバイルアプリを開発することができます。Salesforceで開発したモバイルアプリは、現地業務、業務管理、ITのプロジェクト管理、人事、小売り、サイエンスなど、さまざまな業種の業務に活用できます。「SAP」「Oracle」「Microsoft」などの既存システムと外部連携できる豊富なAPIが提供されているので、ほかのアプリケーションやデバイスとの連携が可能です。

●コマース

「Salesforce Einstein」というAI(人工知能)を導入することにより、顧客一人ひとりに対応した商品を予測し、レコメンドしてくれるサービスです。Einsteinは、Salesforceに蓄積されているデータを学習し、顧客対応に役立つコンテンツを提供してくれます。商品の受注、入金管理、注文管理にいたるまで、オンラインショッピングをあらゆる面で管理することができます。

●プロダクティビティ

「Quip」というプロダクティビティツールによって、ドキュメントやタスク一覧の作成・編集を一つのスペースで行うことができます。チャットやコメント機能も搭載されており、ディスカッションの内容をチームのメンバーで共有できます。Quipは、スマートフォンやタブレットからも直接操作することが可能です。

Salesforceのメリット

世界最大シェアを誇るSalesforceが選ばれる理由とは何でしょうか。

●ハードが不要

クラウドプラットフォームであるForce.com上に構築されているので、ハードウェアの構築が不要です。

●高度なセキュリティ

第三者機関によるセキュリティ評価が取り入れられており、自社運用よりも高度なセキュリティ対策と運用管理を行えます。また、IPアドレスによる接続元アクセス制限や、詳細なパスワードポリシーの設定などを行うことも可能です。

●コスト削減

ハードウェアやサーバーなどの構築費用がかかりません。さらに、開発初期の段階では必要最低限の機能のみをカスタマイズし、ビジネスの段階や状況に応じて拡張していくことができるので、初期費用を抑えることができます。

●効果測定機能

カスタマイズ可能なレポート機能を標準搭載しています。そのため、外部の効果測定ツールとの連携も簡単に行えます。

https://www.salesforce.com/jp/products/what-is-salesforce/